キッチン付レンタルスペースBASE.

ママたちに常に寄り添う地域の強い味方:アドバンス助産師/ナチュラル母乳育児相談室代表・又木由美さん

川崎市における第一子出産(初産)時の母親の平均年齢は、約33歳。他の地域より少し年齢が高いそうです。

「ママさんの親が遠方や高齢、介護のため、産後に助けに来れなかったり、ママと赤ちゃんだけのお家が多い」

「高齢出産でワンオペ育児の状態では、ママさんの産後が体力的にも精神的にも大変なはず」

と川崎市の現状を教えてくださるのは、アドバンス助産師・又木由美さん(ナチュラル母乳育児相談室代表)です。

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又木さんは川崎市高津区を中心に、母乳相談・育児相談・妊娠中の相談を「赤ちゃんを連れての外出が難しい方や、安心した場所でゆっくり相談したい方のために」ご自宅へ訪問するスタイルで行っていらっしゃいます。そのほか高津区の両親学級や新生児訪問を担当されたり、ご自身でBASE.をレンタルして毎月定期的に「ベビー&ママヨーガ」を主催されています。

 

また、BASE.で毎週木曜日に開催している「ママ&ベビールーム」の第2週目のコンテンツを担当。BASE.スタッフからの依頼に『地域の方のためになるならぜひ』と快くお引き受けくださり、ベビーとママが一緒に参加できる「リズミカルタッチヨーガ」のクラスを毎月第2木曜日に開催してくださっています。

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又木さんのクラスはどれも、親子でヨーガを楽しんだ後、ママさんが気軽に母乳や育児の相談をできる時間があるのが特長です。

 

又木さんご自分自身の経験がきっかけに

 

又木さんは総合病院の産婦人科や都内の病院で約12年間、助産師として勤務したのち、結婚・妊娠を機に退職。5年ほど、二人のお子さんの育児に専念されていました。病院に勤務していた頃には院内での母子のことしかわからなかった又木さんは、この子育ての経験によって「わかったことがとても多い」とおっしゃいます。

 

地方出身の自分が一人で子育て中心の生活を送ってみた実感したこと。

"出産・退院後のママはこんなに大変なんだ!"

 「病院勤務では、地域のママさんの実態は見えていない状態でした。出産後、家に帰ってからの方がママさんは大変。家事も育児も、一人でできると思っても限界があって、体と心に疲れが出てくる」。

 

さらに自分が住む地域ではワンオペ状態で孤立化しているママさんが多く、「支えてあげたい」との思いから、いざ仕事に復帰する際には病院勤務には戻らず、"ママとベビーが親子で参加できるヨーガクラス" を立ち上げたり、高津区の新生児訪問の指導員も担当。そして地域のママさんが困った時に訪問し、育児や授乳の悩みを聞いたり、母乳ケアもできる「ナチュラル母乳育児相談室(高津区溝の口)」を開業されました。

 

又木さんの「ヨーガのクラス」と「ママさんを訪問しての相談室」の2つの活動は、ヨーガに参加してくれたことをきっかけに相談のために訪問できたり、訪問して相談を受けたことでヨーガのクラスに足を運んでもらえたり。両方をやっていることで「悩みを話してもらえるきっかけが増えて、相談へのハードルが低くなる」とおっしゃいます。

 

実際にレッスンを見学させていただきました

 

BASE.にて8/21(水)に開催された「ベビー&ママヨーガ」をのぞいてみると、2ヶ月から6ヶ月までのベビー対象の「ねんねクラス」の真っ最中。別時間帯には、7ヶ月から1歳までのベビーとママさんが対象の「はいはいクラス」もあります。

ヨガマットが床全面に敷かれているので、ベビーたちは寝転んだりハイハイしたり、おもちゃなどで自由に遊んでいる中、まずはママのヨーガが行われます。ベビーが泣いてしまっても全然大丈夫で、ヨーガ中に抱っこするなどすぐにあやすことが可能です。

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 ママのヨーガの後は、ベビーと遊んだり、歌を歌いながら触れ合って、親子で一緒に体を動かすプログラムも。DDA521BA-5B2D-413F-8A05-98078BD93C25.jpeg

すべてのヨーガ終了後は、みんなで和気あいあい、又木さんを囲んでおしゃべりの時間ですが、自分から悩みや心配事を気楽に話せる和やかな雰囲気。育児や授乳に関する話題のほか、保育園のこと、待機児童の話、職場復帰の話などざまざまな話題で楽しく情報交換も行われています。又木さんから参加者の方にさりげなく優しく話しかけて、ママさんが気軽に相談するきっかけを作っていらっしゃる姿が印象的でした。

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又木さんの想い・これから

 

高津区は「地方からのママさんが多く身近に頼れる人が少ない分、悩みも多い」上に、妊娠中もお仕事されている方が多い地域。高津区が平日開催するざまざまな母親向け学級に参加できない場合もあり、妊娠中・出産後に関する情報収集はインターネットだけな方がいるのだそう。

区役所と同じ場所にある地域支援センターに連絡・相談できることを知らない方も存在し「何か困った時に、どこに相談すればいいのか」「電話でもいろいろ相談を聞いてくれる場所がある」ことをママさんに伝える必要性とその難しさを感じるそうです。 

 

「育児や授乳のこと以外でも、産後のウツや心配事なども相談してもらえたら、さらに相談できる場所を教えてあげられる」

「たとえば、ヨーガのクラスに来てくれるだけでも、どこに相談先があるか伝えられる」

その方に必要な今できるケアをお伝えした後に、交流ある地域の医師の先生などへ、悩みや相談ごとを”つないでゆく”役割も担われている又木さん。「一人で頑張り過ぎないで、いろいろな手段を使って欲しい」という又木さんの言葉が、一児の母である自分自身にも深く響きました。

 

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又木さん主催による「ベビー&ママヨーガ」は、毎月第3水曜日に開催されます。

また、ベビー&ママルームでの開催は、毎月第2木曜日に開催となります。

 

親子でヨガを楽しんだ後は、又木さんから育児や授乳に関してさまざまなお話を伺ったり、気軽に質問・相談することも可能です。ヨガマットはBASE.にありますので、持参不要ですので、ベビーと一緒にお気軽にご参加くださいね!

ご興味のある方は、カレンダーをご覧ください。

 

取材:山内明加(文・写真)